ドクターズノート
糖尿病の初期症状とは?見逃しがちなサインと対策
糖尿病は「サイレントキラー」とも呼ばれ、気づかないうちに進行していることが多い病気です。早期発見がとても重要な病気ですが、初期段階では症状が軽いため、見逃されることが少なくありません。この記事では、見逃しがちなサインや対策について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
糖尿病の初期症状:見逃しがちなサイン
糖尿病の初期症状は、日常生活で「なんとなく調子が悪い」と感じる程度のことが多いです。以下のような症状がある場合は、注意が必要です。
1. トイレが近くなる(頻尿)
「最近、トイレに行く回数が増えたな」と感じたら要注意。血糖値が高い状態が続くと、体が余分な糖を尿として排出しようとするため、尿の量が増えます。
2. 喉が渇いて水をたくさん飲む
頻尿によって体が脱水状態になるため、いつもより喉が渇くようになります。「水を飲んでも飲んでも足りない」という感覚がある場合は、糖尿病の可能性があります。
3. 疲れやすい
「なんだかいつもだるい」「疲れが取れない」と感じたら、血糖値のコントロールが乱れているかもしれません。糖がエネルギーとしてうまく使われないため、体がエネルギー不足に陥りやすいのです。
4. 体重が急に減る
食事量が変わらないのに体重が減っていく場合は注意!体がエネルギー不足を補うために筋肉や脂肪を分解している可能性があります。
5. 視界がぼやける
血糖値が高い状態が続くと、目の水分バランスが乱れ、視界がぼやけることがあります。「最近、目が疲れるな」と感じたら、これも一つのサインかもしれません。
6. 傷が治りにくい
小さな切り傷や擦り傷がなかなか治らない場合も注意が必要です。高血糖が原因で血流が悪くなり、治癒力が低下している可能性があります。
リスクが高い方は特に注意!
以下に当てはまる方は、要注意です:
- 家族に糖尿病の方がいる
- 肥満傾向がある
- 運動不足
- 40歳以上
- 高血圧や脂質異常症がある
まとめ
糖尿病の初期症状は、日常生活の中での「ちょっとした変化」として現れます。気になる症状があれば、遠慮なく医療機関を受診してください。
早期発見・早期治療が、合併症予防の近道です。定期的な健康診断も忘れずに受けましょう。
当院では、患者様一人ひとりに合わせた糖尿病の症状のカウンセリングや生活習慣のアドバイス、治療を行っています。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
文責:うれしの外科胃腸科クリニック
院長 嬉野浩樹