ドクターズノート
知っておきたい脂質異常症の基本と対策【放置NG】
こんにちは!うれしの外科胃腸科クリニックです。今回は健康診断で「脂質が高い」と言われた方、必見!今日は「サイレントキラー」とも呼ばれる脂質異常症について、症状から対策までわかりやすく解説しますね。
脂質異常症ってそもそも何?【数値の見方】
「コレステロール値が高い」と診断されたら要注意!脂質異常症は「血液中の脂質バランスが崩れた状態」を指します。具体的には:
- LDLコレステロール(悪玉):140mg/dL以上
- HDLコレステロール(善玉):40mg/dL未満
- 中性脂肪:150mg/dL以上
これらの数値が1つでも当てはまると診断されます。実は自覚症状がないことが多いので、健診結果は必ずチェックしましょう!
こんな症状が出たら要注意!【見逃しがちなサイン】
初期段階ではほぼ無症状ですが、進行するとこんな変化が:
- まぶたに黄色いしこり(眼瞼黄色腫)
- ふくらはぎがつりやすい(血流悪化)
- 食後の胸やけ(中性脂肪値が高い場合)
- 健診数値の急上昇(年5%以上の上昇は危険信号)
「最近階段で息切れする」といった症状も、実は脂質異常が原因かも?気になる方は早めにご相談を。
原因は?【意外な落とし穴5選】
- 隠れ糖質過多:パスタや菓子パンなど「一見ヘルシー」な食品に要注意
- 深夜のドカ食い:22時以降の食事は中性脂肪を3倍蓄積しやすい
- 運動不足の新常識:「1日8,000歩+週2回の筋トレ」が理想
- 遺伝の影響:家族に心筋梗塞歴がある方は特に注意
- ストレス太り:コルチゾール増加で内臓脂肪が蓄積
放置するとどうなる?【10年後のリスク】
「数値が高いだけ」と油断していると…
- 血管年齢が実年齢+20歳に(動脈硬化加速)
- 心筋梗塞リスク3倍(特にLDL値160以上)
- 脳卒中確率2.5倍(中性脂肪値が関係)
- 糖尿病合併率40%UP(インスリン抵抗性増加)
- 認知機能低下(脳血管障害の前兆)
当院の血管エコー検査では、たった10分で動脈硬化の進行度がわかりますよ!
今日から始める改善法
🥗食事編
- オメガ3強化メニュー:サバ缶+亜麻仁油が最強コンビ
- ベジタブルファースト:食事の最初に野菜200gから
- 調味料改革:マヨネーズ→ギリシャヨーグルトで代替
🏃運動編
- ながら運動:テレビ見ながらスクワット(1日50回目標)
- 通勤改善:1駅前で降りて歩く(週3回で中性脂肪10%減)
- 家事で代謝UP:掃除機をフローリングワイパーに変更
よくある質問Q&A
Q. 卵は1日1個まで?
→最新研究では1日2個までOK!ただし調理法はゆで卵がベスト
Q. お酒は飲んでもいい?
→日本酒1合/日まで。ただし「休肝日」は週2日必須です
Q. サプリは効果ある?
→EPA・ビタミンB群・食物繊維を組み合わせると効果的
まとめ【早期対策が命を救う】
脂質異常症は、自覚症状がないからこそ、早期発見・早期治療が大切です。 健康診断で指摘されたら、放置せずに、必ず医療機関を受診しましょう。 当クリニックでも、脂質異常症の検査・治療を行っていますので、お気軽にご相談ください。
文責:うれしの外科胃腸科クリニック
院長 嬉野浩樹