肝臓内科
肝臓内科
肝臓は、「沈黙の臓器」と呼ばれるほど、自覚症状が出にくい臓器です。
そのため、異変に気づかず、病気が進行してしまうケースも少なくありません。
当クリニックでは、肝臓専門医である院長が、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な治療を提供いたします。
肝炎、肝硬変、脂肪肝、肝臓がん… 肝臓に関するあらゆる疾患に対し、早期発見・早期治療を心がけ、患者様の健康をサポートいたします。
1.ウイルス性肝炎(B型肝炎、C型肝炎)
B型肝炎: 血液や体液を介して感染し、慢性化することがあります。慢性B型肝炎は肝硬変や肝癌のリスクを高めるため、定期的な検査と治療が必要です。
C型肝炎: 主に血液を介して感染し、慢性化しやすいです。
治療法が進歩しており、多くの患者がウイルスを除去する事が可能になりましたがウイルスが消失した後も、非感染者と比べ肝がんのリスクは高いため定期的な検査が必要です。
2.脂肪肝
脂肪肝とは、肝臓内に中性脂肪が5%以上蓄積された状態を指します。
日本人の約3人に1人が脂肪肝であると言われています。
過剰に蓄えられた脂肪は肝臓に炎症を引き起こし、放っておくと肝硬変や肝臓がんになる危険性もあります。
脂肪肝の原因はいくつかありますが、多くはアルコールの過剰摂取によるアルコール性脂肪肝と過食による非アルコール性脂肪肝に分類されています。
アルコール性脂肪性肝炎
過度の飲酒やアルコールの摂取が原因で脂肪肝を発症することで、最終的に肝臓に炎症が生じることがあります。
この状態を「アルコール性脂肪性肝炎」と呼びます。
肝炎が進行すると肝細胞が損傷を受け、肝硬変や肝がんを引き起こすリスクが高まります。
そのため、アルコールを日常的に摂取している方で健診や人間ドックで「肝機能異常」と指摘された場合は、注意が必要です。
アルコールを日常的に摂取している量は1日あたり男性で30グラム、女性で20グラム以上であるとされています。
缶ビールであれば350mlあたり約14グラム含まれており、日常的に飲酒を楽しまれる方であれば容易にアルコール性脂肪肝に分類される量に達してしまいます。
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)
日本人において、脂肪肝の最も多い原因は、過剰な食事による栄養の摂り過ぎです。
アルコールを全く摂取しない人でも、脂肪肝を発症することは考えられます。
これを「非アルコール性脂肪性肝炎」と呼びます。
アルコール性脂肪性肝炎と同様に最悪の場合、肝がんまで進行する可能性があります。
脂肪肝を放置すると…
脂肪肝を放置すると約10〜20%が脂肪性肝炎へ進展し、そこから約20%が肝硬変、さらには肝がんへ進展すると考えられています。
肝硬変となった肝臓は正常の肝臓に戻ることはありません。
しかし脂肪肝、脂肪肝炎は正常肝へ戻ることは可能ですので、この段階で治療介入する事が重要です。
3.肝硬変
肝硬変は長年肝臓に炎症が起きることにより肝臓が繊維化する疾患です。
以前はウイルス性肝炎が主な原因でしたが、ウイルスが制御可能になった現在では脂肪肝からの肝硬変も増えてきています。原疾患をしっかりコントロールする事により肝硬変への進行を抑えられます。
肝硬変になると、腹水や、黄疸、浮腫、食道静脈瘤といった様々な症状が出現します。肝硬変が進行し肝不全となると命の危険を伴います。
4.自己免疫性肝炎
自己免疫性肝炎は、体の免疫系が誤って肝臓を攻撃し、炎症を引き起こす病気で、比較的女性に多く認められます。
自己免疫性肝炎に特異的な症状はありませんが、肝機能が悪化した症状(疲労感、黄疸、腹痛、食欲不振)が認められます。
また検診で突然の肝機能異常を指摘され発見に至ることもあります。放置すると肝不全へ進行しますがステロイド等による適切な治療により進行を抑えることができます。
5.薬剤性肝炎
薬剤性肝炎は薬剤によって起こされる肝臓の炎症です。
病院から処方される薬物によって引き起こされる事もありますが、近年では健康志向により様々なサプリメントが原因で起こることも少なくありません。
新たな薬剤や、サプリメントを内服した後に疲労感や黄疸、腹痛、食欲不振等が現れた時はす薬剤製菓炎の可能性もあります。診断が遅れると劇症肝炎となる場合もありますので、速やかに受診が必要です。
当院の肝臓内科の診療について
当院では、経験豊富な肝臓専門医が脂肪肝の検査・治療を行っています。
また当院では那珂川市はもちろんですが、福岡市南区、福岡市城南区、春日市、大野城市にお住いの方からも脂肪肝の診察や検査、治療目的でご来院して頂いております。
当院は、地域の皆様のご健康に貢献していくため、脂肪肝の治療にも力を入れております。少しでも気になる症状がある方はお気軽に当院へご相談ください。