大腸カメラ（大腸内視鏡検査）
について

当院の
大腸カメラ（大腸内視鏡検査）の特徴

当院の大腸カメラは、鎮静剤や鎮痛剤を使用し、患者様の苦痛や不安を和らげながら検査を行うことを基本としています。
痛みを最小限まで抑えることで、大腸カメラに対するハードルも下がりやすくなることがメリットだと言えます。
また、「大腸内視鏡検査を受けることに抵抗がある」という女性が検査を受けやすいよう、看護師2名体制で丁寧にフォローいたします。

大腸カメラ（大腸内視鏡検査）の
検査の流れ

大腸検査を受ける前日には、夕食に大腸内視鏡検査食を食べて頂く必要があります。
そのため、検査前日までにはクリニックに大腸内視鏡検査食を取りに来て頂く流れとなります。
検査当日は、ご自宅で下剤を内服していただき、便が綺麗になった午後にクリニックにお越し頂きます。
鎮痛剤や鎮静剤を使用したうえで、力を抜いて頂きながら肛門から内視鏡を挿入します。

大腸カメラは、15～20分程度で検査を終えられます。
検査後にはリカバリールームで休んで頂き、覚醒してから検査結果をお伝えいたします。
大腸カメラの後には腹部の張りを感じやすくなるため、おならは積極的に出すようにしましょう。
組織採取をした方の場合は、検査当日は入浴や激しい運動を避ける必要があります。

大腸カメラ（大腸内視鏡検査）の
注意事項

鎮静剤を使用して大腸カメラを受ける場合は、検査後の車の運転は禁止となっています。
検査後1時間は、飲食を控えて頂く必要があります。
また、検査後1週間は香辛料などの刺激物や脂肪分が多い食べ物、生ものやアルコール類はお控えください。

日帰り大腸ポリープ切除について

大腸がんについて

近年、日本人の大腸がんは増加傾向となっており、日本のがん患者で罹患率1位となりました。
毎年、約15万人前後の方が大腸がんを発症すると言われています。
喫煙や飲酒、肥満などの生活習慣の乱れがある方は、大腸がんを発症するリスクが高まります。
牛肉やソーセージのような加工肉は大腸がんのリスクを高めますが、野菜や果物のような食べ物は大腸がんのリスクを抑えることがわかっています。
大腸がんを予防するためにも、日ごろの食生活を見直すようにしましょう。

大腸がんは悪性度が低いものが多いため、がん化する前に大腸ポリープの段階で切除することが重要です。
大腸ポリープは1cm未満程度の大きさですが、数年から10年程度をかけて大腸がんへと変化します。
そのため、定期的に大腸カメラを行い、大腸ポリープを除去することをお勧めします。

便潜血陽性の方へ

便潜血検査が陽性であるということは、大腸からの出血がある可能性を示しています。
この結果は、将来的に悪化する恐れのある病変、例えばポリープや大腸がんが存在している可能性を考える重要な手がかりの一つです。

大腸がんは早期に発見すれば完治が可能な病気ですが、症状が進行するまで気づかないケースも少なくありません。
そのため、便潜血検査は大腸がんの早期発見や予防において重要な役割を果たします。

この検査は、専用のスティックを使い、便の表面をこすり取ることでサンプルを採取します。
採取した便に微量の血液が含まれている場合、検査結果は陽性となります。

目で確認できない程度のごくわずかな出血であっても検出できるため、大腸の異常を早期に発見するための有用な検査方法です。

なお、この検査は通常2回分の便を採取して行われます。

これは、検査の精度を高めるためであり、1回だけでは見逃してしまう可能性がある微量な出血も、複数回の検査で検出しやすくなるためです。

便潜血検査は簡単に実施できるため、定期的な健康診断や異常を感じた際に受けておくことをおすすめします。
特に、家族に大腸がんの既往歴がある場合や、年齢を重ねるにつれてリスクが高まるとされる方々は、積極的に検査を受けることが重要です。

費用について

大腸内視鏡検査の費用は一般的には5,000円前後で、大腸ポリープ切除術は17,000円程度です。
なお、大腸がんを発症し、手術を受けて40日前後入院した場合は、総費用が200万円程度になると言われています。