下痢

下痢でお悩みの方へ|原因・種類から考えられる病気まで解説

下痢でお悩みの方へ|原因・種類から考えられる病気まで解説

「急にお腹が下ってしまった」「数週間、下痢が続いていて不安」といった症状は、日常生活で非常によく見られる悩みです。
一時的な食べ過ぎや冷えが原因であれば安静にすることで改善しますが、なかには重大な消化器疾患のサインとして下痢が現れているケースもあります。

下痢は、体からの重要なサインです。放置することで、脱水症状を引き起こしたり、病気の発見が遅れたりすることもあります。特に、激しい腹痛や発熱、血便などを伴う場合は、注意が必要です。
那珂川市のうれしの外科・胃腸科クリニックでは、消化器病専門医が下痢の原因を的確に診断し、一人ひとりに適した治療をご提案いたします。

下痢の定義とメカニズム

下痢の定義とメカニズム

医学的には、「1日の便に含まれる水分量が200ml(または重量が200g)を超えた状態」を下痢と定義します。

通常、食べ物は腸を通過する過程で水分が吸収され、適度な固さの便になります。しかし、何らかの理由で腸の水分吸収が不十分になったり、逆に腸管内へ水分が過剰に分泌されたりすると、便が液体状(泥状)になり、下痢として排出されます。

下痢の主な5つのタイプ(原因)

下痢はそのメカニズムによって、大きく以下の5つのタイプに分類されます。ご自身の症状がどれに近いか確認してみましょう。

下痢の種類 主な特徴と原因
浸透圧性下痢 腸内の浸透圧が高まり、水分が吸収されずに排出されるタイプ。人工甘味料の摂り過ぎ、乳糖不耐症(牛乳による下痢)などが原因です。
分泌性下痢 腸管から水分や電解質が過剰に分泌されるタイプ。O-157などの細菌毒素による食中毒や、ホルモン産生腫瘍などが原因として考えられます。
ぜん動運動亢進性下痢 腸の動き(ぜん動運動)が速すぎて、水分を吸い取る前に便が通過してしまうタイプ。過敏性腸症候群(IBS)やストレス、甲状腺機能亢進症などで見られます。
滲出性下痢 腸の粘膜に炎症が起き、血液成分や粘液が染み出してくるタイプ。潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患が疑われます。血便を伴うことが多いのが特徴です。
その他(薬剤性など) 抗生物質の副作用や、糖尿病の合併症、慢性膵炎などによる消化吸収不全で起こる場合があります。

注意すべき「危険な下痢」のサイン

単なるお腹の不調と放置せず、以下のような症状を伴う場合は、早めに消化器専門外来を受診してください。

  • 血便や粘血便(ゼリー状の血)が出る
  • 激しい腹痛や嘔吐を伴う
  • 38度以上の高熱がある
  • 1週間以上下痢が続いている、または悪化している
  • 急激な体重減少が見られる
  • 家族や周囲に同じ症状の人がいる(感染症の疑い)

専門医からのアドバイス

高齢者やお子様の場合、下痢によって急激に脱水症状が進む恐れがあります。口の渇きや尿量の減少が見られる場合は、早急な対応が必要です。

下痢から考えられる主な病気

下痢が主症状として現れる疾患には、以下のようなものがあります。

感染性胃腸炎 ウイルス(ノロ、ロタ)や細菌(カンピロバクター等)によるもの。いわゆる「お腹の風邪」です。多くは数日で自然に改善しますが、脱水症状には注意が必要です。
過敏性腸症候群(IBS) 検査では異常が見つからないにもかかわらず、ストレスや精神的な緊張が引き金となり、下痢や便秘を慢性的に繰り返す病気です。下痢型、便秘型、混合型があります。
炎症性腸疾患 潰瘍性大腸炎やクローン病など、腸に慢性的な炎症が起こる病気で、国の難病に指定されています。長期的な管理と専門的な治療が必要です。
大腸がん 大腸に発生した腫瘍が大きくなることで腸管が狭くなり、便が通りにくくなる結果、便秘と下痢を交互に繰り返すことがあります。血便や便が細くなるなどの症状も見られます。
慢性膵炎 膵臓の慢性的な炎症により、脂肪を分解する消化酵素が十分に分泌されなくなり、消化不良による脂肪便(白っぽく、水に浮くような便)が出ることがあります。

当院の検査・治療アプローチ

うれしの外科・胃腸科クリニックでは、、患者様のプライバシーに最大限配慮しながら、消化器病専門医が親身に診察し、丁寧な説明を心がけております。「こんな症状で受診してもいいのかな?」とためらわずに、どうぞお気軽にご相談ください。

1. 専門医による的確な診断のための検査

問診で症状や生活習慣などを詳しくお伺いした上で、必要に応じて以下の検査を行い、下痢の原因を正確に診断します。

腹部レントゲン検査 腸内のガスの分布や量、腸閉塞の有無などを確認します。
血液検査・便検査 体内の炎症の程度や貧血の感染症の有無を調べます。
腹部エコー(超音波)検査 肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓などの腹部臓器の状態、腸管の浮腫や、蠕動、腸液貯留の状態をリアルタイムで観察します。痛みや被ばくの心配がない安全な検査です。
大腸カメラ(内視鏡検査) 下痢が長引く場合や血便がある場合に、最も重要な検査です。肛門から内視鏡を挿入し、大腸の粘膜を直接観察することで、炎症、ポリープ、がんなどの病変を早期に発見できます。当院では、患者様の苦痛を最小限に抑えるため、鎮静剤を使用した無痛内視鏡検査にも対応しております。詳しくは[大腸カメラ検査のページ]をご覧ください。

2. 原因に応じた最適な治療のご提案

診断結果に基づき、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療法をご提案します。

整腸剤・吸着薬 腸内細菌を整えたり、水分を調節したりします。
下痢止め(止寫薬) ぜん動運動を抑えます。※細菌性・ウイルス性の場合は、毒素を出すために使用を控えることもあります。
抗生物質 細菌感染が原因の場合に処方します。
点滴治療 下痢による脱水症状が強い場合には、水分と電解質を速やかに補給するための点滴を行います。
生活習慣・食事指導 食事内容や生活リズムの見直しも、下痢の改善には重要です。管理栄養士による[栄養指導]も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

よくある質問

下痢が何日続いたら病院に行くべきですか?

一般的に、成人の場合、下痢が2週間以上続く「慢性下痢」の場合は、過敏性腸症候群(IBS)や炎症性腸疾患(IBD)などの病気が隠れている可能性があるため、一度消化器内科を受診することをお勧めします。また、2週間以内であっても、激しい腹痛、38度以上の高熱、血便、脱水症状(口の渇き、尿量の減少など)を伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。

下痢の時は何を食べたらいいですか?

下痢の症状が強い時は絶食を基本とします。脱水を防ぐために水分はしっかりと摂取します軽度や改善傾向の時は消化が良く、腸に負担をかけない食事が基本です。おかゆ、うどん、すりおろしたリンゴ、バナナ、豆腐などがおすすめです。脂肪分の多い食事(揚げ物、ラーメンなど)、香辛料などの刺激物、食物繊維の多い食品(きのこ、海藻など)、冷たい飲み物は、腸を刺激して症状を悪化させる可能性があるため、避けるようにしましょう。

市販の下痢止め薬は使ってもいいですか?

自己判断での下痢止め薬の使用には注意が必要です。特に、細菌やウイルスによる感染性胃腸炎の場合、下痢止め薬で腸の動きを無理に止めてしまうと、原因となる病原体や毒素の排出が遅れ、かえって回復を妨げてしまうことがあります。市販薬を使用する前に、まずは消化器内科専門医にご相談ください。当院では、下痢の原因を正確に診断した上で、適切な薬剤を処方いたします。

下痢と便秘を繰り返すのはなぜですか?

下痢と便秘を交互に繰り返す症状は、ストレスが関与する「過敏性腸症候群(IBS)」の混合型である事が多いです。また、大腸がんなどの腫瘍によって腸管が狭くなることで、便が通りにくくなって便秘になり、その反動で下痢が起こるというケースもあります。症状が続く場合は、自己判断せずに大腸カメラ検査を受けることを強くお勧めします。

血便が出た場合、すぐに病院に行くべきですか?

はい、すぐに受診してください。血便は、消化管のどこかから出血しているサインであり、絶対に放置してはいけません。鮮やかな赤色の血便は痔(じ)の可能性もありますが、黒っぽい便(タール便)は胃や十二指腸からの出血、暗赤色の血便は大腸の奥からの出血が疑われます。潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸がんなど、早期発見・早期治療が重要な病気の可能性もあるため、速やかに消化器内科を受診し、原因を特定するための検査(内視鏡検査など)を受ける必要があります。

ウイルス性腸炎の検査はできますか?

はい、当院ではウイルス性腸炎の検査に対応しております。下痢の原因となる一般的なウイルスには、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどがあります。これらのウイルスの有無は、便を採取して行う簡易検査で調べることが可能です。ただし、保険診療の適用には一定の条件があり、症状の程度や発症からの経過時間などにより、検査の対象となるかどうかが判断されます。詳しくは、受診時にご相談ください。当院では、患者様の症状に応じて最適な検査方法をご提案いたします。

消化器病専門医による安心の診療

消化器病専門医による安心の診療

下痢は「いつトイレに行きたくなるかわからない」という不安から、仕事や通学などの社会生活に大きな支障をきたす症状です。また、単なる腹痛だと思っていたものが、早期発見すべき病気のサインであることも少なくありません。

那珂川市のうれしの外科・胃腸科クリニックでは、患者様のプライバシーに配慮しつつ、専門医が親身に診察いたします。「この程度で受診してもいいのかな?」と迷わず、どうぞお気軽にご相談ください。

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