感染性腸炎

急な下痢や嘔吐…それって「感染性腸炎」かも?原因や当院での治療法を解説

「昨日から急にお腹が痛くなり、下痢が止まらない…」

「吐き気や発熱があり、水分をとるのもしんどい…」

このような急な胃腸のトラブルに見舞われると、とても辛く、不安な気持ちになりますよね。こうした突然の激しい下痢や嘔吐、腹痛は、「感染性腸炎(いわゆる急性胃腸炎)」のサインかもしれません。

本記事では、感染性腸炎の基本的な原因から、ご家庭で気をつけるべきポイント、そして那珂川市の「うれしの外科胃腸科クリニック」における具体的な検査・治療の流れまで、分かりやすく解説いたします。

感染性腸炎とは?主な原因と種類

感染性腸炎とは、ウイルスや細菌などの「病原体」が口から入り込み、腸の中で増殖することで胃腸に炎症を起こす病気の総称です。

原因となる病原体は、大きく「ウイルス性」と「細菌性」の2つに分けられ、それぞれ流行しやすい季節や原因が異なります。

ウイルス性腸炎の特徴(主に冬〜春)

感染性腸炎の大部分は、このウイルス性が原因です。非常に感染力が強く、保育園や高齢者施設、ご家庭内で集団感染しやすい特徴があります。

ノロウイルス

11月〜翌年4月頃の冬場に多く発生します。カキなどの二枚貝の生食や、感染者の嘔吐物・便から人へ感染します。

ロタウイルス

主に乳幼児に多く見られますが、大人にも感染します。3月〜5月頃の春先に流行しやすい傾向があります。

細菌性腸炎の特徴(主に夏場)

気温が高く、細菌が繁殖しやすい夏場(6月〜9月頃)に多く発生する、いわゆる「食中毒」の多くがこちらに該当します。

カンピロバクター

生の鶏肉や豚肉の摂取が主な原因です。

サルモネラ菌

生卵や、加熱が不十分な肉類などから感染します。

腸管出血性大腸菌(O157など)

加熱不十分な牛肉などから感染し、激しい腹痛や血便を引き起こします。重症化する恐れがあるため大変危険です。

 

ウイルス性腸炎と細菌性腸炎の特徴

種類

主な原因となる病原体

流行しやすい時期

主な感染経路

ウイルス性

ノロウイルス、ロタウイルスなど

冬〜春

二枚貝の生食、人からの接触・飛沫感染

細菌性

カンピロバクター、O157など

加熱不十分な肉類、生卵、不衛生な調理

感染性腸炎の主な症状

病原体によって異なりますが、感染してから数時間〜数日の潜伏期間を経て、以下のような症状が急激に現れます。

  • 頻繁な水のような下痢
  • 吐き気、嘔吐
  • 腹痛(締め付けられるような強い痛み)
  • 発熱、全身の倦怠感
  • 血便(主に細菌性の場合や、症状が重い場合)

感染性腸炎で苦しむ男性のイラスト。 症状は下痢、吐き気・嘔吐、強い腹痛、発熱、倦怠感

【注意すべき危険なサイン】

症状がひどく、半日以上まったく水分が摂れない場合や、尿が出ない場合は、重度の「脱水症状」に陥っている危険性があります。また、真っ赤な血便が出た場合は早急な医療機関の受診が必要です。

那珂川市・うれしの外科胃腸科クリニックでの検査と診断

当院では、患者様の辛い症状をいち早く和らげ、隠れた重篤な病気を見逃さないよう、丁寧な診療を行っております。

1. 詳細な問診

まずは「いつから症状があるか」「直近で生肉や牡蠣などを食べていないか」「ご家族に同じ症状の方はいないか」などを詳しくお伺いし、原因を推測します。

2. 血液検査・便検査

必要に応じて、体内の炎症の強さや脱水の程度を調べる血液検査を行います。また、重症の場合や原因菌の特定が必要な場合には、便の検査(便培養検査)を行うことがあります。

当院ではノロウイルス、アデノウイルス、ロタウイルスの迅速検査キットを用意しており、迅速な診断が可能です。費用や保険適応は疾患によって異なりますので、詳しくは受付へお尋ねください。

3. 大腸カメラ(大腸内視鏡検査)

「長期間下痢が続く」「血便が出ている」といった場合、感染性腸炎ではなく「潰瘍性大腸炎」などの別の腸の病気が隠れている可能性があります。

その際は、腸の粘膜を直接観察できる大腸カメラ検査をご提案することがあります。当院では鎮静剤を使用した苦痛の少ない内視鏡検査を行っておりますので、お腹がデリケートな状態でも安心して受けていただけます。

当院での治療の流れ

感染性腸炎の治療の基本は、「水分補給」と「腸の安静」です。特効薬はないため、ご自身の免疫力で病原体を体の外へ排出するのをサポートする治療(対症療法)が中心となります。

  • 点滴による水分補給:嘔吐がひどく、口から水分が摂れない場合は、院内で点滴を行い、失われた水分と電解質(ミネラル)をすばやく補います。
  • お薬の処方:腸内環境を整える「整腸剤(善玉菌)」や、吐き気を抑えるお薬を処方します。細菌性が強く疑われる場合は、有効な「抗生物質」を処方することもあります。
  • ※下痢止めについてのご注意:辛い下痢ですが、実は腸内のウイルスや細菌を外へ出そうとする大切な防御反応です。無理に「下痢止め(止痢薬)」を使うと、病原体が腸内に留まり逆効果になるため、当院では原則として使用を控えるか、慎重に判断いたします。

ご家庭での過ごし方と感染予防のポイント

ご自宅に戻られた後は、以下の点に気をつけてお過ごしください。

  1. こまめな水分補給:一度に大量に飲むと吐いてしまうため、経口補水液(水分と塩分などのバランスが良い飲料)を、スプーン1杯ずつこまめに摂るようにしてください。
  2. 消化の良い食事:食欲が出てきたら、おもゆ、うどん、すりおろしリンゴなど、胃腸に負担をかけないものから少しずつ再開しましょう。
  3. 徹底した手洗いと消毒:ご家族への感染を防ぐため、トイレの後や食事の前は、石鹸と流水でしっかり手を洗いましょう。嘔吐物や便が服や床についた場合は、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用の塩素系漂白剤など)での消毒が有効です。タオルの共用も避けてください。

胃腸の辛い症状は、一人で我慢せず当院へご相談ください

急な下痢や嘔吐は体力を大きく奪います。「市販薬で様子を見よう」と我慢しすぎると、気づかないうちに脱水症状が悪化してしまうこともあります。

那珂川市の「うれしの外科胃腸科クリニック」では、消化器を専門とする医師が、患者様の苦痛に寄り添いながら適切な診断と治療を行います。お腹の調子が少しでもおかしいなと感じたら、決して無理をせず、お気軽に当院までご相談ください。

 

top
WEB予約 オンライン診療 公式LINEはこちら

ウェブ予約